シェアハウスとは?ルームシェアや賃貸物件との違い、メリットデメリットも解説!
2022-04-30
日本の住まい
外国人にとってシェアハウスは一般的な居住形態ですが、日本でも住まいの選択肢の一つとしてシェアハウスが広く認知され始めています。
この記事ではシェアハウスとは、賃貸物件やルームシェアとの違い、シェアハウスのメリットとデメリットを解説します。
目次
シェアハウスとは?
シェアハウスとは複数人でシェアして住宅に暮らすことです。シェアハウスの呼称については、法律などで明確に定義されているわけではありませんが、それぞれの個室があり、LDKなどの共用部分を住んでいる人みんなでシェアするというイメージです。
シェアハウスは賃貸住宅として事業者が管理・運営していることが多いですが、中には住人個人が運営をおこなうルームシェアのような物件もあります。
シェアハウスと賃貸物件・ルームシェアとの違いは?
ここからはシェアハウスと賃貸物件・ルームシェアとの違いを解説します。
シェアハウスと賃貸物件の違い
シェアハウスと賃貸物件の大きな違いは以下の3点です。
・契約の煩雑さ
・初期費用
・契約期間
賃貸物件を契約する際は、保険手続きや契約書類が必要になるため、契約が煩雑です。住むための審査などもあり、賃貸物件の場合は連帯保証が必要になるところも多くあります。
対してルームシェアを契約する場合の手続きは連帯保証がなく借りられるところもあり、そこまで煩雑な手続きを要するわけではありません。
初期費用についても賃貸物件のほうが高い傾向があります。賃貸物件の場合は敷金・礼金がかかることが一般的で、さらに仲介手数料が賃料の1カ月分上乗せされる場合があります。保険料や鍵の交換費などもかかるため、賃貸物件の場合20~30万程度の初期費用が発生します。
一方シェアハウスの場合は敷金・礼金がかからない物件も多くあり、賃料と数万円のデポジット(保証金)が主な初期費用となります。初期費用が10万円以内で抑えられるところも多く、賃貸物件との差は歴然です。
冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機など施設の家電を使用することが可能です。初めて一人暮らしをする方にとっては必要家電やベッドを買う必要がありませんので費用を抑えられるのも魅力です。
また賃貸物件には契約期間があり主に2年契約が一般的です。契約更新時には1か月分の賃料が更新料として発生します。シェアハウスの場合は最低入居期間というものはありますが、最低入居期間以上住む場合は契約期間の単位を気にせずに住むことが可能です。
シェアハウスとルームシェアの違い
ルームシェアとは「ルーム」、つまり「部屋」をシェアしますので、1つの部屋を複数人で共有する居住形態です。そのためシェアをする人数は最大5名程度です。
シェアハウスは「ハウス」つまり「家」をシェアするので、住人それぞれに部屋が割り当てられるためプライベートが確保されます。キッチンや浴室、トイレなどは共用設備として使います。
シェアハウスの場合、家をシェアするため、施設の大きさによっては数名程度から100名以上の大規模な施設もあります。
シェアハウスのメリット
ここからはシェアハウスのメリットを解説します。
共用部の施設が豪華
1つ目のメリットはキッチンなどの共用部の施設が豪華なことです。
都心のワンルームマンションのキッチン設備には入らないグレードのキッチンや家電を備えている物件も多くあります。料理が好きな方や得意な方にとってはワンルームマンションの設備では不便を感じることも多くあります。共用部の施設がシェアハウスを選ぶ決め手になることもあるようです。
戸建てのような小規模なシェアハウスの場合でも、規模が小さいシェアハウスであってもキッチン設備は魅力的なものを揃えている物件が多いようです。
広い空間
都心のワンルームマンションの場合、部屋、浴室、洗面、トイレ、キッチンなどの設備を20~30m2程度のスペースに備えるため、広い空間の確保は物理的に難しいのが現実です。
しかしシェアハウスの場合は、共用部のリビングダイニングが広く、ゆったりと過ごすことが出来る空間があります。食事と寝る場所は区別したい方にとってはシェアハウスの広い空間は大きなメリットとなります。
掃除が楽
シェアハウスはトイレやお風呂を他人と共有することに対するネガティブイメージを持つ方もいるかもしれません。しかしシェアハウスの場合共用部分の掃除が不要になるため、共用部分があることをメリットとして挙げる人も多くいます。
シェアハウスでもトイレやお風呂は自分の個室で使用したい方は、自分の部屋にそれらの設備が入っているワンルームタイプと呼ばれるシェアハウスを選ぶと良いでしょう。
シェアハウスのデメリット
シェアハウスを実際に利用するときにデメリットや注意点があります。
ここではシェアハウスのデメリットを解説します。
同居者の生活リズムが合わないリスクがある
複数の人が同じ屋根の下で生活する共同生活となりますので生活習慣やリズムも人それぞれです。自分の常識だと思っていたことが同居者に通用せず、ストレスに感じることもあるかもしれません。
共用スペースの使い方にはルールが設けられていますが、使い方や掃除の仕方、タイミングも人によって異なります。共同生活であるため話し合いながら、お互いが気持ちよく生活できる方法を見つける姿勢を持つことが重要です
プライバシーを確保しにくい
シェアハウスの共用スペースはプライベートスペースのように自由に使えません。共用スペースでは常に他人の目があることは理解しておきましょう。共用スペースを利用する場合は、人とのコミュニケーションが取れるのもシェアハウスの魅力の一つです。そのメリットを享受しながらプライベート空間である個室を使い分けることでプライベート空間・時間を確保しましょう。
まとめ
この記事では、シェアハウスとは、賃貸物件やルームシェアとの違い、シェアハウスのメリットとデメリットを解説しまた。初期費用を抑えられるのにハイスペックの設備を利用することができる施設もあり、外国人の方にもシェアハウスはおすすめです。
住む前にデメリットや注意点をふまえてシェアハウスを選んでみてはいかがでしょうか。