日本のキッチンで料理を極めよう!基本のコツを解説
2024-10-28
日本の住まい
日本の住宅のキッチンは、システムキッチンと呼ばれる一体型のキッチンが一般的です。しかし、外国人の方にとっては何のために利用するのか分からないものや機能が不足していると思われるかもしれません。この記事では、日本のキッチンの特徴と、効率的な使用法について詳しく説明します。
日本のキッチンの特徴
日本のキッチンはシステムキッチンと言われる各機能が一体化したキッチンが一般的です。日本のシステムキッチンの主な要素は以下のようなものがあります。
・流し台
・調理台
・コンロ
・魚焼きグリル
・キッチン収納
ファミリー向けの物件の場合、食洗器が組み込まれているキッチンもあります。日本のキッチンにはグリルが備え付けられている物件が多くありますが、一方で、欧米のようにオーブンが組み込まれている物件は一般的ではありません。
・日本のキッチンの注意点
日本のキッチンと海外のキッチンにはいくつか異なる点があります。違いをあらかじめ理解することで、より快適に料理を作ることができるので、日本のキッチンを使用する上での注意点を解説します。
・換気
アメリカなどの広めのキッチンでは、大きな窓や広いスペースがあるため、自然換気が効きやすく、換気はそこまで気にしなくてもよいことが多いでしょう。日本のキッチンはコンパクトなため、換気が重要です。特に魚焼きグリルを使用する時は、煙や臭いがこもりやすいので換気扇を必ず使いましょう。
・使用できる電力
アメリカやヨーロッパの住宅では、電力供給が日本よりも高めに設定されている国が多くあるようです。そのため多くの家電を同時に使ってもブレーカーが落ちることは少ないでしょう。しかし、日本の住宅では電力供給が限られており、家電を同時に多く使うとブレーカーが落ちることがある。特に電子レンジを使用しながらドライヤーを使う、など電力を多く使う家電を同時に使用する場合には注意しましょう。
・水回りのメンテナンス
海外の広めのキッチンでは、シンクや排水口のサイズが大きいため、清掃の頻度は少なくてもあまり問題はありません。しかし、日本のキッチンでは水回りを定期的に清掃し、清潔な状態を維持できるようメンテナンスを行いましょう。
特にコンパクトタイプのキッチンの場合、シンクや排水口が詰まりやすく、日常の調理や洗い物によって汚れがたまりやすくなります。また、日本は湿度が高い国です。日本の高湿度環境は、カビやぬめりが発生しやすくしており、カビやぬめりを防ぐためには定期的な清掃が欠かせません。特に、シンクや排水口周りの水回りは、清潔に保つことで衛生状態を維持できます。
キッチンシンクに油を流してしまうと、排水口の詰まりの原因になります。油は水をはじく性質があるため、油が排水口に残ってしまい、雑菌が繁殖し悪臭の原因にもなってしまいます。キッチンを清潔に保つためにも、シンクに油を直接流してはいけません。油を処理する場合には拭き取ったり、大量の油には油の凝固剤などを活用しましょう。
▼揚げ物など大量の油の場合は、油凝固剤を使用しましょう!
・収納
アメリカやヨーロッパの広いキッチンでは、パントリーやウォークインの収納スペースがあり、比較的物を置くスペースに余裕があります。日本ではコンパクトなスペースを効率的に使うために、収納スペースが工夫されており、吊り戸棚や引き出しの配置に特徴があります。日本のキッチンは効率性が重視されており、限られたスペースをいかに有効に使うかが鍵です。
日本のキッチンを効率的に使用するコツ
ここでは日本のキッチンを効率的に使用するコツを解説します。
・動線を意識
キッチン内の主な作業エリアは、コンロ、シンク、冷蔵庫の3つです。これらを結ぶ動線が短くスムーズであることが重要です。この三角形の各辺が短いほど、無駄な動きを減らし、作業効率が向上します。スムーズな動線を確保するために、必要なものを近くに配置することが基本です。各作業エリアに必要な道具や食材を配置することで、無駄な動きを減らします。例えば、調理ゾーンには調理器具、準備ゾーンには包丁とまな板を近くに置くことで、スムーズな動線を作ることができます。
・作業スペースの確保
キッチンの広さが限られているため、シンクカバーやワークボードを活用して作業スペースを確保することで作業効率が上がります。シンクカバーやシンク用のスライドラック・水切りなどは、ホームセンターや家具・インテリアショップなどで手軽に手に入ります。
・収納の工夫
キッチンは収納を工夫することでスペースを確保でき快適に使うことができます。収納工夫できる点を完結にご紹介します。
1.吊り戸棚
一見取り出しにくい場所に思われるかもしれませんが、収納スペースを有効に使えます。吊り戸棚は高い位置にあるため、普段あまり使わない調理器具や食材を収納するのに適しています。
2.シンク下の収納
収納台を活用することで、空間のデッドスペースを最小限にすることができます。
3.引き出しの整理整頓
引き出しには仕切りを使い、調理器具やカトラリーを整理整頓しましょう。頻繁に使うものを手前に、あまり使わないものを奥に配置することで、取り出しやすくなります。
4.壁面収納の活用
磁石付きのフックやラックを使って、壁面に調理器具を吊るすことができます。これにより、作業台や引き出しのスペースを節約しつつ、必要なものがすぐ手に取れる状態にしておけます。壁面収納用の磁石付きのラックやフックなどスマート収納アイテムも多くあるので、うまく活用しましょう。
・片付けの習慣化
調理後すぐに片付けることで、次の調理がスムーズに始められます。動線やワークスペースを確保するためにも使った道具や食器をすぐに洗って片付けることを心がけましょう。
・多機能調理器具の活用
日本は調理器具も多機能の物が多くあり、多機能調理器具を活用することが省スペースにつながります。例えば、オーブン機能やグリル機能が付いた電子レンジ。トースト、焼き物、蒸し物など、様々な調理法に対応できるため、スペースの節約になります。
また、コンロに魚焼きグリルが付いている場合、焼けるのは魚だけではありません。トーストを始めさまざまな物が焼けるので、魚焼きグリルを活用するレシピを探してみることで料理の幅が広がるでしょう。
まとめ
外国人にとって、日本のキッチンをうまく活用できると、より日本での生活が快適になることでしょう。日本のキッチンにはシステムキッチンという特徴があり、海外とのキッチンとは異なる特性もあります。海外のキッチンとの違いを理解することで、より効率的にキッチンを使いこなせるようになります。