【外国人向け】日本の住所の読み方を知ろう!
2021-02-17
日本の文化・慣習
外国籍の方にとって、住所は在留カードにも記載が義務付けられる重要な情報です。とはいえ、日本の住所は、京都や札幌を除き通りの名前が用いられないため外国籍の方にとっては読みにくいかもしれません。そこで今回は、外国籍の方向けに、日本の住所の読み方について解説します。
住所とは
住所とは、その人が「住んでいる場所、住居や建物の所在地を表すもの」です。例えば、東京都庁の住所は「〒163-8001 東京都新宿区西新宿2丁目8−1」と表記されます。
住所は誰にとっても非常に重要な情報ですが、外国籍の方は在留カードにも記載する情報です。在留資格の申請に用いられますし、入管庁からの通知もこの住所宛てに送付されますから、外国籍の方にとって住所はより重要な情報といえるでしょう。
住所の構成
次に、日本の住所の一般的な構成をご紹介します。
① 郵便番号
最初に郵便番号が表記されます。「〒」の記号は郵便番号の意味です。郵便番号は「123-4567」のように3桁-4桁のアラビア数字で表記されます。
② 都道府県
郵便番号の次に都道府県(To-Dou-Fu-Ken)が表記されます。日本には、1つの「都」(東京都)、1つの「道」(北海道)、2つの「府」(京都府・大阪府)、43の「県」(青森県など)があります。
③ 市区町村
都道府県の次は市区町村(Shi-Ku-Cyou-Son)が表記されます。「市」はある程度人口の多い都市を意味し、「町」や「村」は市よりも人口が少ない土地であることを意味します。
「区」は指定都市とされ非常に人口の多い都市を意味します。東京都23区は行政上の理由で特別区と呼ばれることもありますが、住所に表記する際は単に「区」と表記されます。
また、「町」や「村」に加えて「郡(Gun)」が表記される地域もあります。郡は町や村よりもさらに人口が少ないといった意味合いで用いられますが、必ずしも人口が少ないとは限りません。
住所を読む際はそれぞれの意味の違いを正確に理解しておく必要はありませんが、理解しておけばその土地の雰囲気をイメージしやすくなります。
④ 字名
「字名(あざな)」とは、市区町村名の後ろに表記される地域名称で、番地の前に表記されるものを意味します。前述の東京都庁の住所でいえば、新宿区の後に記載される「西新宿」の部分が字名となります。
⑤ 番地
字名の次は番地が表記されます。東京都庁の例でいえば「2丁目8-1」の部分が番地です。市区町村番号・シティブロック数・屋号の3つの数字が並ぶケースが多いです。地域によってはこれより少ない数字で表記されることもあります。
正式に記載する場合は「○丁目○番地○号」となりますが、それぞれの数字を「-(ハイフン)」で区切り「○-○-○」と記載すれば十分です。最初の部分が市区町村番号、2番目がシティブロック数、3番目が屋号と解釈されます。郵便物もハイフン表記で問題なく送付されるので、漢字を書くのが面倒な場合はハイフンで済ませてしまうとよいでしょう。
⑥ マンション・アパート名と部屋番号
一軒家ではなくマンションやアパートに住んでいる場合は、マンションやアパートの名前と部屋番号が表記されます。
本来はマンション・アパート名も記載するべきですが、郵便物を送付する場合はこれを省略しハイフンで区切り部屋番号のみ表記することもできます。例えば、「1丁目2番地3号ハイツ東京501号室」という住所であれば、ハイフンで区切り「1-2-3-501」と表記します。
特殊な住所
ここまでは一般的な住所の読み方についてかご紹介してきましたが、一部の地域では特殊な表記方法が用いられることもあるので、ここでその例をご紹介します。
・京都と札幌は通り(ストリート)で表記される
京都と札幌では、区の次に通りの名前が表記されます。西洋では通りの名前で住所が表記されますから、むしろこちらの表記方法の方が馴染みがあるとうい方もいるかもしれませんね。
通りの名前が表記されるとはいえ、上記の一般的な住所の構成と同様、郵便番号から始まり最後は番地で終わるためそれほど大きな変更はありません。京都と札幌では住所に通りの名前が記載されている、という点を覚えておけば十分でしょう。
・北海道では「支庁」がある
北海道では、住所として「支庁」とうい言葉が存在します。全国新聞などで北海道の住所を表記する際に使用されることを見かけますが、一般的には使用されません。「支庁」が記載れることはレアケースなので見かけたときは驚くかもしれませんが、北海道特有の住所表記方法ですし、「支庁」を記載しなくても郵便物は問題なく送付されます。
まとめ
今回は、外国籍の方向けに日本の住所の読み方を解説しました。外国籍の方にとっては日本の住所は馴染みがなく分かりにくいかもしれませんが、日本で生活していく上で住所の読み方は必須の知識です。自宅の住所や勤務先の住所など、日常的に訪れる場所の住所はしっかりと確認しておくとよいでしょう。