マンションとアパートの違いは?それぞれのメリット&デメリットも解説【外国人向け日本の不動産知識】
2020-12-23
日本の住まい
賃貸住宅を探していると、「マンション」と表記されているものや「アパート」と表記されているものをよく見かけます。言葉自体に馴染みはありますが、マンションとアパートの違いを理解している方は少ないのではないでしょうか?今回は、マンションとアパートの違いやメリット&デメリットを解説します。
マンションとアパートの違い
賃貸住宅や集合住宅といった意味でよく耳にする「マンション」「アパート」。実は、この2つに明確な区別はありません。どのような建物を「マンション」「アパート」と呼ぶかについて法令の規定も存在しません。そのため、両者の線引きはとても曖昧です。不動産会社や貸主が自分の基準で「マンション」「アパート」と名付けているにすぎないのです。他にも「コーポ」や「ハイツ」といった呼び方もありますが、これらも明確な定義はなく、アパートと同じというのが一般的なイメージでしょう。
このように、マンションとアパートの明確な違いは存在しないのです。
マンションとアパートの区別はイメージでOK
マンションとアパ-トの違いが無いとはいえ、日本では一般的には建物の階数と構造で区別されています。
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階数
マンション:3階建以上
アパート:2~3階建
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構造
マンション:重量鉄骨造or鉄筋コンクリート造
アパート:木造or軽量鉄骨造とイメージされています。
日本で「マンション」や「アパート」と表記されている賃貸住宅を見つけたら、概ねこのようなイメージで区別しておけばよいでしょう。しかし、前述の通りマンションとアパートの間に明確な線引きはありません。賃貸住宅を探す際は、物件の情報をよく確認しましょう。
メリット&デメリット
ここでは、マンションとアパートについて、それぞれの一般的なメリット&デメリットを列挙します。なお、アパートとマンションは上記の階数と構造に基づき区別しています。
【マンション】
- メリット
①重量鉄骨or鉄筋コンクリート造のため、耐震性・耐火性に優れている
②防音性が高く、自分の生活音で他人に迷惑をかけにくい&他人の生活音でストレスを感じにくい
③防犯カメラやオートロックなど、防犯性に優れている
④エレベーターが付いていたり管理人が常駐していたりするなど、利便性が高い
- デメリット
①家賃、初期費用や駐車場料金が高額になりやすい
②気密性が高いため結露しやすい
【アパート】
- メリット
①マンションより家賃、初期費用や駐車場料金が低額になりやすい
②個性的な外観の物件もある
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デメリット
①自分の生活音が他人に迷惑をかけるおそれがある&他人の生活音でストレスを感じるおそれがある
②木造or軽量鉄骨造のため耐震性・耐火性に優れていない
③防犯カメラやオートロックの無い物件が多く、防犯性が低い
④管理人が常駐する物件は少なく、利便性に欠ける
自分にあう「マンション」「アパート」を見つけるためのポイント
ここまで見てきた通り、マンションとアパートの区別は“そういうイメージがある”といった程度のものです。物件に「〇〇マンション」「◇◇アパート」といった名前がついていたとしても、それは貸主や不動産が自分達の基準で勝手につけたものにすぎません。マンションと名付けられていても防音性が低い物件やセキュリティーに不安のある物件はあります。逆に、アパートと名付けられていても最新の設備を導入し利便性の高い物件もあります。
自分にあうマンションやアパートを見つけるためには、まずは自分が生活していくうえでどのような条件を満たしたいのか見直し、さらにその条件に優先度を付けるとよいかもしれません。アパートとマンションの違いは無いということを意識しつつ、両者の大まかなイメージを把握し詳細情報を確認しながら徐々に物件を絞り込んでいくと、自分に合った物件が見つかるでしょう。
まとめ
今回は、マンションとアパートの違いについて解説しました。結局、マンションかアパートかといった名前が重要なのではなく、自分に合った物件を探すということが重要です。物件探しの際は、“絶対マンション!”“アパートは嫌だ”といった先入観を捨て、色々な物件を検討してみるとよいでしょう。
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