賃貸住宅を借りるときの初期費用は?相場や種類を解説【外国人向け日本の不動産知識】
2020-12-16
日本の住まい
賃貸住宅を借りる契約をしたときには初期費用が発生するケースが多いです。しかし、ひと口に初期費用といっても様々な種類があり、それぞれ目的や相場が異なり、支払う相手も異なります。よく理解しておかないと、思わぬ形で損をしてしまうかもしれません。そこで今回は、賃貸住宅を借りるときの初期費用について解説していきます。
初期費用とは
賃貸住宅を借りるとき、毎月支払う「家賃」とは別に、契約時に支払う費用があります。この、契約時つまり入居前に支払う費用のことを「初期費用」といいます。初期費用には敷金や礼金など様々な種類があり、ある程度まとまった金額が必要になります。
初期費用の種類と特徴
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敷金
契約が終了し退去した後、傷んだ部屋の修理に充てられる費用です。敷金は貸主に“預ける”お金で、家賃の1ヶ月分が相場です。家賃の滞納や部屋の破損・汚損が無ければ返却されます。最近では敷金ではなく「クリーニング代」など「敷金」以外の名称が用いられることもあります。「敷金」以外の名称が付いている場合、一般的な敷金よりも支払う金額が低額になりますが返却はされません。
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礼金
敷金と異なり、貸主に“支払う”費用です。賃貸住宅を貸してくれたお礼として支払うという目的があります。家賃の1ヶ月分が相場ですが、地域や取引慣習により幅があります。礼金は預けるものではなく支払うものなので、たとえ賃貸住宅を綺麗に使用していたとしても返却されません。
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前払い家賃
ほどんどの賃貸住宅では、翌月分の家賃を前払いで支払います。そのため、契約時に、貸主に入居月の家賃を支払わねばなりません。賃料支払日は物件によって定まっているので、契約時に次回賃料支払日までの日数で日割り計算した金額を支払います。
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仲介手数料
賃貸住宅を探す際、不動産会社を利用する方が多いと思います。不動産会社を利用して賃貸住宅を借りた場合、物件探しの報酬として不動産会社に対し支払うのが仲介手数料です。家賃の1ヶ月分+消費税が相場です。
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損害保険料
入居中、借主の責めに帰すべき事情で発生した火災等による損害を補填するものです。損害保険会社に支払います。損害保険への加入が契約の条件となっているケースが多いです。損害保険がカバーする範囲や保険料は保険の種類によって異なるので、契約前によく確認しましょう。
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保証委託料
入居者が何らかの事情により家賃が払えなくなったとき、入居者に代わって大家さんに家賃を立て替え払いしてくれるのが「保証会社」です。
保証料は、初年度で家賃の0.5~1カ月分ほど、2年目以降は、年1~2万円かかります。
初期費用の相場
前述の通り、初期費用はたくさん種類があり、物件によってはそれ以外の初期費用が発生するケースもあります。
初期費用の合計額は、家賃の約4倍~5倍を想定しておくとよいでしょう。例えば、三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)における一人暮らし用物件の家賃・共益費の平均額(家賃:7万7422円・共益費:4472円)を基準とすると、約39万円程度の初期費用が必要になります。
また、松山での一人暮らしの家賃・共益費相場「4~5万円」、初期費用「25万円前後」
最近では礼金なしの物件も増加中
最近、礼金なしで入居できる物件が増加中。貸主としても、初期費用を安く抑えることで入居者を確保したいという思いがあるようです。物件探しの際は礼金なしの物件を探してみるのもよいかもしれません。
初期費用を安くする方法はあるか?
ある程度まとまった金額が必要になり、負担の大きい初期費用ですが、場合によっては初期費用を安くできることもあります。以下は、初期費用を安くする代表的な方法です。
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初期費用の安い賃貸住宅を探す
賃貸住宅の中には、敷金・礼金がない物件もあります。高額な初期費用を支払う余裕がない場合は、初期費用が低額な物件を探してみましょう。ただし、初期費用が低額な賃貸住宅は「1年未満で退去した場合は違約金が発生する」といった条件があるケースもあるので、契約内容をよく確認する必要があります。
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不動産会社と交渉する
昔ながらの方法ですが、不動産会社と交渉するという方法もあります。ただ、インターネットが普及し初期費用の相場を把握しやすくなった現代では、そもそも相場に合った初期費用が設定されているため、そこからの値引きは難しいかもしれません。
初期費用以外で必要になる費用
ここまで、初期費用について解説してきました。もっとも、賃貸住宅を借りるときは他にも費用が発生する可能性もあります。例えば、引越し費用や家具・家電の購入費用など。賃貸住宅を借りるときはある程度まとまった資金が必要ということをイメージしておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、賃貸住宅を借りるときの初期費用について解説しました。賃貸住宅を借りるときに初期費用の支払いは避けては通れません。スムーズに賃貸住宅に入居するためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。