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今日からあなたもキャッシュレス!日本の電子決済事情

wagayaジャーナル

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今日からあなたもキャッシュレス!日本の電子決済事情

2019-08-30

日本の文化・慣習

日本は、今、キャッシュレス社会へと変化しつつあります。

2018年に、日本政府が電子決済を2025年までに40%に引き上げると発表したことから、国民のキャッシュレス決済への興味は高まる一方です。2020年のオリンピックや2025年の世界万博に向けて、決済市場へ新たに参入する企業も増えつつあります。

今回は、日本の電子決済事情について紹介いたします。

 

1.キャッシュレス社会へと向かう日本

日本は他国と比べて、偽札製造の犯罪も少なく、現金輸送も円滑に行われる恵まれた環境にあります。そのため、多くのサービスや商品の決済は現金で行われてきました。

しかしながら、2009年に、資金決済に関する法律の規制が緩和され、金融機関以外の者でも、決済業務を開始することができるようになり、2012年には、電子決済総額が2倍になるといった急速な変化が見られました。2018年には、決済比率を18.4%から40%まで引き上げると政府が発表するなど、キャッシュレス社会への勢いは止まりません。

諸外国の比率を見ると、2015年時点で、中国の決済比率は60%、韓国では89.1%。イギリスやカナダ、オーストラリアでは、50%以上となっています。こうした先進諸国と比べると、日本の電子決済ははるかに遅れています。

 

2.電子決済の種類

電子決済とは、代金の決済を現金以外の方法で支払う仕組みのことを言います。

日本では4つの方法が使われています。

①プリペイドカード

電子マネーはICカードにお金のデータを記録し、機器にかざして決済します。JRや地下鉄を利用する時に便利なSuicaが代表的な例です。電子マネーを利用したプリペイドカード決済では、事前にチャージした金額から代金が差し引かれます。カードは年齢制限が無いことから、誰でも持つことができます。ポイント還元やキャッシュバック等のサービスが受けられる場合もあります。

②デビッドカード

デビットカード決済は、決済時に登録した銀行口座からお金が引き落とされます。審査不要のカードが多く、中学卒業後から持つことができます。買い物のほかに、ATMから現金を引き落とすこともできます。

③クレジットカード

クレジットカードは、後払いで支払いができます。1回払い、分割払い、ボーナス払いが可能です。クレジットカードは日本で一番使われている電子決済と言っても良いでしょう。ポイント還元やキャッシュバックなどの特典を持つカードや、デビットカードよりも還元率の高いカード等があります。

 

 

④スマホ決済アプリによる決済

スマホ決済とは、スマホのアプリとQR・バーコードを使って決済する手段です。支払いは、事前に登録しているクレジットカードやデビットカード、銀行口座から引き落としされます。

 

決済方法には、2種類あります。

●非接触型決済

スマートフォン等のモバイル機器をリーダーにかざして決済します。代金は、事前に登録しているクレジットカードやデビッドカード、銀行口座等から差し引かれます。代表的なものでは、Google payやApple payがあります。Apple payの場合、iPhone やApple watchに搭乗券、チケット、クレジットカード、プリペイドカード等の複数のカードを登録することができます。

●コード決済

QRコードとバーコードを使います。

【アプリのQRコードを使う場合】
①モバイル機器で店のレジに表示されているQRコードを読み取る。
②モバイル機器に合計金額を入力
③店員に画面を見せる
④店員が確認して完了

【バーコードを使う場合】
①店員にモバイル機器に表示されているバーコードを見せる
②店員がリーダーでバーコードを読み取り、決済が完了

引き落としの時期は3種類です。銀行口座からの前払い、デビットカードや銀行口座からの即時払い、クレジットカードによる後払いとなります。引き落としの時期は、カード毎に異なるので契約前に確認する必要があるでしょう。

現在、スマホ決済アプリを提供する会社が急増しています。そのため、各社が様々なキャンペーンを実施し、顧客の呼び込みに必死です。ポイント利用のキャッシュバックは、今、人気のサービスです。PayPay社は2018年に、PayPayのアプリで買い物をした利用者に20%をキャッシュバックし、合計1億円のポイントを付与するというサービスを展開しました。現在では、各社がいろいろなサービスを展開しているので調べてみると良いでしょう。

 

【記者の声】

日本の電子決済事情について紹介しました。いかがでしたか。

現在、最も注目されているのは、スマホ決済アプリですが、多くの利点がある反面、利用できる店舗数が限られている等の欠点もあります。各社のサービスを比較して、自分に一番合ったものを選び、賢く利用しましょう。

 

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