日本の国技『相撲』の魅力
2019-08-24
日本の文化・慣習
皆さん、日本のスポーツといえば何を思い浮かべますか?
「柔道」「剣道」「空手」と色々なスポーツが出てくると思いますが、私はやはり『相撲』が日本のスポーツという感じがします!
私自身、幼いころはわんぱく相撲に参加し、学生時代も機会があれば大阪、愛知、福岡にも本場所を見に行っておりました。
1500年の歴史を持ち、日本の伝統で最高にかっこいい『相撲』。
これから魅力をお伝えしていきたいと思います。
『相撲』の所作ってどういう意味なの?【問題編】
相撲は元々、豊作を願い様々な神々へ感謝の祈りをささげる儀式が現代に引き継がれ、今の形になったと言われております。
なので、土俵に入る前に塩を撒くのは元々の儀式から繋がる、意味のある行動なのです、行動の意味がわかれば更に相撲が面白くなるかもしれませんね。
いくつか問題形式で出題させて頂きます。
各問題の正解は次の表題で解説と一緒に説明させて頂きます。
(1)力士が土俵に入った際にする片足を上げて力強く地面を踏む「四股」。
毎年明治神宮で行われる土俵入りの際にも必ず観客から「よいしょーー!!」と掛け声がありますよね。
「四股」はどの様な意味でしているのでしょう?
(2)四股が終わり、一度土俵から出て、控えている力士から柄杓を受け、中に入った水を口に含み吐き出す「力水」と、口を拭く「力紙」、そして皆さま御存知の「塩まき」。
こちらはかなり有名なので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「力水」「力紙」「塩まき」はどの様な意味があるのでしょう?
(3)取組に勝った力士が懸賞金を頂く際に手を三回上げ下げしてから受け取っているのを見た事あると思います。
この所作にはどんな意味があるのでしょう?
『相撲』の所作ってどういう意味なの?【答え、解説編】
(1)四股は何故踏むのかといいますと 『地面に潜む邪気を踏みつける事で閉じ込める』為にやっているのです!!
100kgを超えるお相撲さんに踏まれたら、そりゃ邪気も出てこられませんよね…。
こういった意味もあるのですが、今スポーツ界隈では四股踏トレーニングなる物もございます。
私もフットサルを本気でやっていた頃にやっていたのですが、毎回太ももが筋肉痛になる正直一番つらい体幹トレーニングでした…。
意味も実用性もある四股踏み、実際にやってみてはいかがでしょうか?
(2)「力水」「力紙」は『体全身を拭き清める』為、 「塩まき」は『土俵の邪気を清めて、ケガをしない様に神に祈る』為なのです。
神社に有る、手水舎で手を洗うのと同じですね。土俵では神様が力士の取組を見守っておりますので、体を清めないといけないのは当然かもしれないですね。
ちなみに「塩まき」は十両以上の力士しか出来ない滅茶苦茶かっこいい所作なんです。
部屋ごとの方針もありますが、十両の力士からでないとお客様にサインをしてはいけないといった決まりもあったりします。
(3)懸賞金を頂く際に手を三回上げ下げする所作は、感謝の意味で神さまにお礼をしてから頂くという意味なのです。
左「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」右「神産巣日神(かみむすひのかみ)」中「天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と「造化三神(ぞうかのさんしん)」と言われ全てを造った神様達なのです。
大相撲はスポーツとみられがちですが、もともと儀式であった名残なのですね
国技館は相撲だけじゃない、ちゃんこも食べられる!!
大相撲は毎月奇数月に本場所が開催されます。
年間で六場所(6大会)開かれるのですが、両国国技館では初場所(一月場所)、夏場所(五月場所)、秋場所(九月場所)の3場所が開催されます。
ちなみにこの本場所の成績で力士の位や給料が決まります。
本場所の半分をやる両国国技館ですが、実は魅力的なのは大相撲だけじゃないのです!!
なんと両国国技館の地下では、本物のちゃんこが食べられます。
結構広めの食堂的なところで、有名部屋監修のちゃんこ鍋が食べられるのです!!
場所毎に監修の部屋が変わり、同じ部屋でも日によってちゃんこが変わったりする為、行くたびに筆者の楽しみのひとつになっております。
【作者の声】
いかがでしたでしょうか?
これを機に少しでも相撲に興味を持ってい頂ければ幸いです。
自由椅子席であれば、大人でも2,200円からチケットが取れますので、興味を持っていただけた方は是非、両国国技館にいってみてください。