改元について ~平成から令和~
2019-08-20
日本の文化・慣習
今回は「改元」についてご紹介致します。
改元と言えば、今年(2019年)の5月1日に「平成」から「令和」に元号が変わり、大いに盛り上がりましたね。
記憶に新しい改元ですが、皆さんは「改元」についてどのくらいご存知でしょうか。
今回は改元についてご紹介させて頂きます。
【改元とは?その歴史】
改元とは、元号を改めること・変えることを指します。
「昭和」から「平成」、「平成」から「令和」というように元号が変化することを言うのです。
そんな改元ですが、今まで何度改元されてきたか、皆さんご存知でしょうか。
その数、なんと“248回”にもなるのです。年数で言うと1300年以上。驚きですよね。
一般的に知られているのは、明治・大正・昭和・平成・令和の元号だと思いますが、その元号以前にも200以上の元号が存在していたのです。
歴史ある元号の最初はどの様な元号だったのでしょうか。
ずばり、元号の始まりは「大化」です。
345年「大化の改新」で天皇中心の国家づくりを開始したときに定められ、それが元号の始まりとなりました。
「改元」は当初、中国で使用されていた制度ですが、中国がその昔制度を廃止し、現在では日本が世界で唯一使っている制度になります。
それが1300年以上続いており、現在も日本の人々に根深く浸透しているというのはとても凄いことですよね。
これからも世界で唯一の日本の制度として続いていくと嬉しいですね。
【異例の改元?! 令和】
明治以降、日本の皇室制度を定める皇室天範が作られました。
その内容とは、天皇は一度天皇になると、亡くなるまでその地位でいなければならないという「終身制」を定めたもので
それ以降、生前退位は認められていませんでした。
そんな歴史の中、今回の元号である令和の改元時に、現在の上皇が生前退位の希望を示され、明治以降の歴史では異例となる、生前退位での改元となりました。
終身制であった今までの改元では、間違っても改元をお祝いするようなものではありませんでした。
ですが、今回の改元では生前退位が認められた中での祝福ムードの改元となりました。
実際に、昭和から平成への改元時と、平成から令和への改元時では、上皇天皇や皇室の方々などの服装が全く異なるものとなっています。
勿論、一般人である私たちも全く違う様子で、令和の改元時には本当に日本中が盛り上がりました。
では、実際に令和の改元時日本ではどんな様子だったのか、どのような影響があったのか、ご紹介していきたいと思います。
【大いに盛り上がった平成から”令和”への改元】
最後にご紹介するのは、上でも述べた通り、令和の改元時の日本中の様子、影響です。
歴史的1日となった「2019年5月1日」日本中が盛り上がりました。
有名な渋谷のスクランブル交差点では、歩行者天国となり人が沢山集まり、様々な場所、様々な形で、日本中が祝福ムードとなり、令和の時代のスタートとなりました。
そんな盛り上がりを見せた今回の改元ですが、日本中で令和にちなんだ商品やキャンペーンが多く発表され、多くの経済効果をもたらしたと言われています。
例えば、名前に「平」「成」「令」「和」のどれか一つの文字が入っていると飲食代が無料や割引になる、というキャンペーンもありました。
また、それ以外にも日本中の人が「令和」のお祝いモードで様々な買い物をするなど、改元は日本にとても大きな良い影響をもたらしました。
数十年に一度の改元ですから、これからもまだまだ令和ブームは続きそうですが、楽しんでいきたいですね。
【記者の声】
「改元」についていかがでしたでしょうか。
改元にはとても長い歴史があり、一回一回の改元は全て異なる雰囲気だということもわかりました。
5月1日から改元され「令和」という時代になりましたが「平成」よりももっと良い時代になると良いですね。
この記事を読んで興味を持った方がいましたら、今まで改元されてきた248個もの元号もチェックしてみてくださいね。