新紙幣について
2019-08-04
日本の文化・慣習
日本で主に使われている紙幣は1,000円、5,000円、10,000円の3種類ですが、これらが2024年に新しいデザインに変わります。
他には2,000円札もありますが、こちらは流通している枚数が少ないので新しくなりません。
紙幣のデザインは20年を目安に変更することになっているのですが、デザイン変更の主な理由は「最新の防犯技術を反映させるため」です。
20年もたつと複製防止の技術も進歩しますよね。
絵柄に選ばれるのはどれも日本の発展に貢献した方々ですが、複製防止のため「鮮明な写真が残っている人」などの基準もあるそうです!
それぞれどんなデザインに変わるのかご紹介したいと思います!
1,000円札【北里柴三郎】
北里柴三郎は「日本の細菌学の父」と呼ばれ、ペスト菌を発見したり破傷風の治療方法を開発したりした方です。
慶応義塾大学医学部初代医学科長や慶應義塾大学病院初代病院長、北里大学学祖など数々の代表を務め、日本の医学界に大きく貢献したとされています。
現在の1,000円札は野口英世なので、細菌学者が2連続で続くことになりますね。
ちなみに裏は、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の図柄が描かれます。
力強い波の感じがイメージにぴったりではないでしょうか?
5,000円札【津田梅子】
5,000円札は前回の樋口一葉に引き続き女性が選ばれました。
津田梅子は日本の女性教育の先駆者で、「女子英学塾」(のちの津田塾大学)を創立した方です。
岩倉使節団に随行して6歳からアメリカに留学し、11年間を過ごします。
日本に戻った後も再度アメリカに留学し、帰国後に学校を立ち上げます。
なんと日本語の通訳が必要になるくらい、英語の方が堪能だったというので驚きですね!
5,000円札の裏には藤の花がデザインされる予定です。
こちらも日本らしい、また女性らしいものが選ばれています。
10,000円札【渋沢栄一】
1,000円札と5,000円札は2004年に変更されて以来ですが、10,000円札は1984年以来の変更です。
10,000円=福沢諭吉のイメージが強い方が多いと思うので、見慣れるまで時間がかかりそうですね。
新しい10,000円札の顔、渋沢栄一は「日本資本主義の父」と言われています。
第一国立銀行、理化学研究所、東京証券取引所などの設立・経営に携わり、二松学舎大学・一橋大学・東京経済大学などの設立にも尽力されています。
10,000円札の裏側は東京駅が描かれます。
2017年に改修が終わり1914年建設当時のデザインになり、日本の玄関口として更に愛される名所になったのではないでしょうか。
【記者の声】
いかがでしょうか?
紙幣のデザインになるくらいなので、どの方もすごい功績を残している方です。
裏を返せば、何がデザインされているかでどんな国にしたいかが見えてくる気がします。
各国のデザイン、またどんなものが描かれているかを比べてみるもの面白いかもしれませんね。