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大阪府内で外国人が暮らす、人気の街はどこ?外国人が多い街ランキング

wagayaジャーナル

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大阪府内で外国人が暮らす、人気の街はどこ?外国人が多い街ランキング

2022-08-30

日本の地域情報

 

 

大阪市で暮らす外国人人口は増加傾向にあります。

2020年12月31日時点で、14.5万人が暮らしています。外国人観光客の数は新型コロナウィルスによって激減してしまいましたが、在日外国人の数はそれほど減少していません。むしろ今後また外国人の数は増えていくことが期待されています。

 

今回は大阪市内の外国人の人口ランキングと大阪に住む外国人の国籍や地域をご紹介いたします。

 

目次

大阪市の外国人人口ランキング.. 1

大阪府に住む外国人の国籍・地域は.. 2

大阪に外国人が多く住んでいる理由… 3

大阪には外国人旅行者も増加中.. 3

まとめ.. 4

 

大阪市の外国人人口ランキング

まずは令和2年(2020)年12月31日時点の大阪市の外国人人口ランキングをご紹介します。

 

区         在留外国人数

1          生野区   27,830人

2          西成区   10,175人

3          浪速区   9,336人

4          中央区   9,107人

5          平野区   8,887人

6          淀川区   7,522人

7          東成区   7,444人

8          東淀川区7,236人

9          北区      5,891人

10        城東区   5,431人

11        西区      4,787人

12        天王寺区 4,727人

13        西淀川区 4,574人

14        住吉区   4,486人

15        住之江区 4,246人

16        東住吉区 3,862人

17        都島区   3,449人

18        阿倍野区 3,442人

19        港区      3,361人

20        旭区      2,333人

21        鶴見区   2,118人

22        此花区   2,112人

23        大正区   1,775人

24        福島区   1,704人

 

大阪市の区別世帯数ランキングのトップ5(2022年3月1日時点)は

1位 淀川区

2位 東淀川区

3位 平野区

4位 北区

5位 城東区

となっており、平野区以外はランキングに大きな違いがあると言えます。

 

 

大阪府に住む外国人の国籍・地域は

2020年12月31日時点の大阪府内の在留外国人数は25.3万人のうち、韓国・朝鮮籍が全体の39%を占めていますが、数や割合は年々減少傾向にあります。中国・台湾籍が全体に占める割合は、29%となっており、同様減少傾向にあるようです。

 

逆に増加傾向にあるのは、ベトナム籍で15%を占めています。その他の国籍としてはフィリピン籍4%、ネパール籍2%、インドネシア籍2%、米国籍1%、ブラジル籍1%、タイ籍1%、ミャンマー籍は0.6%となっています。

 

 大阪に外国人が多く住んでいる理由

外国人にとって住みやすいエリアの条件には同じ国籍の人が多く住んでいたり、自国の飲食店や専門店があることです。在留外国人数が最も多く住む生野区にはコリアンタウンがあります。商店街の店舗数は120ほどある巨大なコリアンタウンです。生野コリアンタウンはまさに韓国人が韓国人を呼び、韓国の専門店などが増え町を形成してできた町と言えます。

 

大阪に特に韓国人が増えたきっかけは大正時代までさかのぼります。大正時代、大阪は都市化を急速に加速させ、多くの中小企業が生まれたことで労働力が必要になりました。その担い手が済州島や朝鮮半島から来日した方々でした。1922年に、韓国済州島と大阪をつなぐ貨客船の就航により来日する人が増えました。さらに1929年に朝鮮半島を襲った大干ばつが、さらに朝鮮半島からの来日に拍車をかけたと言われています。朝鮮半島から来日した人が増えると、彼らを相手に商売をする人々が現れ、生野界隈は“朝鮮市場”と呼ばれる、にぎわいあふれるエリアとなりました。

 

やがて太平洋戦争が始まり、空襲から逃れるために多くの日本人が生野に疎開してきました。疎開した日本人店主が在日外国人に、安く店を貸したり売ったりするようになりました。終戦後、朝鮮半島に帰国する人も多くいましたが、済州島で起きた政治的事件をきっかけに、済州島出身者が再び生野に戻り活気を戻します。

 

日本の高度成長時代には生野のコリアンタウンは最盛期を迎えます。朝鮮半島の食材・食料や雑貨が集まる商店街として有名になり、大阪以外の近畿各地からも朝鮮半島出身者が集まりました。その後は、 “コリアンタウン構想”が掲げられ、東京の新大久保と並ぶ韓国文化の発信地ともいえる場所になっています。

 

生野のコリアンタウン以外にも、西区川口や周辺の九条駅には中国人が住む「中国人雑居地」が作られました。明治の開国後に「外国人居留地」を定められた際に、その周辺に多くの中国人が集まりました。中国人が営んだ理髪店などは遠方からも人を呼んだと言われています。

 

堺筋本町周辺のビジネス街では、大阪が紡績産業や商社の街だったことから関連産業が多くインド人が多く集まっています。

 

大阪には外国人旅行者も増加中

近年、大阪を訪れる外国人旅行者は新型コロナウィルスによって激減していましたが、それまでは急速に増え続けていました。アメリカの大手クレジット会社が毎年発表する「急成長渡航先ランキング」では、過去8年間の渡航先としての増加率は2016年、2017年と2年続けて世界一でした。

 

外国人人口ランキングの2位にランクインしている西成区はかつて治安が悪い場所として有名でしたが、外国人旅行者が増えています。「日本のハーレム」として外国人観光客の間では認知が進んでいます。

かつての落書きはグラフィックアーティストによって書き換えられ、かつてのスラム街は外国人にとってはニューヨークのハーレムを彷彿させるようです。

また、安宿が多くあるため、旅費を安く済ませたいバックパッカーの旅行者にはありがたい場所になっているようです。日本のハーレムといっても銃社会ではないため、特に北米の旅行者にとっては安全なハーレムと思わせるようで観光客が増えています。

 

まとめ

この記事では、大阪市内の外国人の人口ランキングと大阪に住む外国人の国籍や地域とその理由を紹介しました。

暮らしやすさや住みやすさの基準は人によって異なりますが、異国の地である日本に住もうと思う外国人の方にとって住みやすいエリアというのはいくつか条件があります。たとえば、同じ国籍の人が多く住むコミュニティーがある、自国の飲食店や食材が手に入る専門店がある、自治体に外国人を受け入れる体制が整っている、などです。

働く場所へのアクセスのしやすさを重視して住む場所を探す方もいますが、在日外国人の口コミやネットワークで住みやすいエリアとして広まることもあります。同郷の方が多く住めば、その地域にはその国の方のためのビジネスや文化が形成されることはごく自然な流れです。飲食店やさまざまなお店・サービスが生まれることで、地域がその国の方にとって、より暮らしやすい街へ発展していきます。大阪でお住まいを探す場合には既に同郷の方が多く住むエリアも参考に探してみてはいかがでしょうか。

 

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