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中国人が多い街 ディープなチャイナタウン『川口』

wagayaジャーナル

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中国人が多い街 ディープなチャイナタウン『川口』

2022-06-20

日本の地域情報

 

 

日本のチャイナタウンといえば、中華街のある横浜や神戸を思い浮かべる人も多いはず。しかし、実は埼玉県川口市も多くの中国人が暮らすチャイナタウンが形成されていることをご存じでしょうか。

 

川口市は在留外国人総数が全国3位と、外国人が多く住む町として人気です。都心へのアクセスも良く、都心に住みたい日本人からも好かれる街です。昨今、川口市に住む中国人の数は右肩上がり、日本語が通じない店舗もあるほど本格的なチャイナタウンとなっています。

 

この記事では、日本のディープなチャイナタウン・川口について解説します。

 

目次

川口に中国人が多く住む理由.. 1

「リトル・チャイナ」となった理由… 2

川口エリアのおすすめスポット.. 3

中国人におすすめの住むエリア.. 3

中国人におすすめのお店… 3

日吉物産… 3

中国物産店「珍味楼(チンミロウ)」. 3

中国食材店 「滕記鉄鍋屯」. 4

中国食材店 「早尚海」. 4

川口エリアのその他おすすめのスポット・イベント.. 4

多文化交流クラブ.. 4

まとめ.. 4

 

川口に中国人が多く住む理由

2018年時点での川口市に在留する中国人は約2万人以上にものぼります。もちろん他の外国籍の

方も多く住んでいますが、中国人の人数は右肩上がりです。

 

中国の都心部の人にとっての留学先やビジネスでの進出としては欧米やオセアニアが人気です。一方、東北部など経済的な成長がやや遅れた地域では、日本行きがいまだに人気があり、チャンスを求めて来日する人も多くいます。

 

中国の東北部には瀋陽や長春、ハルピンなど、いわゆる「旧満州」の地域があります。中国残留孤児も多く住んでいたこともあり、過去からの日本との強い結びつきが強い地域といえます。

 

 

「リトル・チャイナ」となった理由

ではなぜ西川口には中国東北部の人が集まりリトル・チャイナになっていったのか、それは西川口の歓楽街としての衰退が関係しています。2004年、西川口駅周辺は埼玉県警により「風俗環境浄化重点推進地区」に指定されました。約200店舗以上の違法性風俗店が摘発され、街は閑古鳥が鳴くようになりました。空き店舗が増え家賃が下がると、その入れ替わりに中国人が住むようになり、飲食店・商店が増えていきます。

やがて食材店や学校など、中国人の生活インフラを支える環境が整い、西川口はチャイナタウンとなっていきました。

 

 川口エリアのおすすめスポット

川口エリアのおすすめスポットをいくつかご紹介します。

 

中国人におすすめの住むエリア

まず住むエリアとしておすすめなのは「川口芝園町」です。その中に位置する川口芝園団地は川口芝園団地の9割程の面積を占める巨大団地です。JR京浜東北線の蕨(わらび)駅から徒歩8分程度のところに位置します。駅は蕨市ですが、団地の住所は川口市です。

この団地は15号棟2400戸もありますが、現在では外国人比率のほうが高い団地となっています。中国の補習校もあるため家族連れはもちろん、外国人が多く住んでいるエリアに住みたい方にはおすすめです。

 

中国人におすすめのお店

次に川口エリアの中国人におすすめのお店を紹介します。

 

 

日吉物産

日吉物産は、豚耳や豚足・鶏足などの調理済み臓物も販売する中国の物産展です。日本語が使えないため小旅行の気分を味わうことが可能です。飲食店やテイクアウトのようにグラム単位では買うことができず、販売単位は耳や首、足・アキレス腱の数で購入することになります。買い方が難しい場合は、お札の枚数を見せて手を下向きに振るジェスチャーをすれば、その予算内で買える数を調整してくれます。通常のお店と比較し2~3割安く購入することができます。

 

中国物産店「珍味楼」

珍味楼はJR川口駅東口から徒歩8分ほどのところに位置する中華食材専門店です。なかなか日本では手に入らない中華食材や中国酒など、さまざまな中国の商品が取り揃えられています。川口駅周辺では唯一の中国物産店で、夜遅くまで営業しているため川口周辺の中華料理屋さんや中国家庭をささえています。

 

中国食材店 「滕記鉄鍋屯」

滕記鉄鍋屯では石造りのテーブルに埋め込まれた巨大な鍋を使った料理を味わうことができます。この巨大な鍋がセットになったテーブルは日本では扱っていなかったため、現地から職人さんを呼んでわざわざ作られたそう。

具はスペアリブの肉に加え、トウモロコシ・かぼちゃ・ジャガイモ、いんげんなどさまざまなお野菜を味わうことができます。醤油に、八角や花椒など20種以上のスパイスを加えた特製のタレで炒めてから蓋をして蒸し豚骨スープを注ぎ仕上げていきます。鍋のヘリで蒸し焼きにして作るトウモロコシのパンにタレがよく合いお酒も進みます。

 

中国食材店 「早尚海」

早尚海は点心がおししい中国食材店です。ショーケースには豚肉白菜肉まんやニラ玉肉まん、葱油餅など、どれにするか悩んでしまうほど多く点心が並びます。また、どれも150円程度で手頃に購入することができます。手軽なのに味は本格的でおすすめです。

 

川口エリアのその他おすすめのスポット・イベント

 

川口エリアのその他のおすすめ観光スポットやイベントとしては多文化交流クラブがあります。

 

多文化交流クラブ

川口の多文化交流クラブは大学生などと共同で開催されている外国人と日本人との交流会です。

同じ出身国であっても、来る目的が違うためなかなか相談が出来なかったり、孤独を感じてしまう方も少なくないようです。そこで同郷での仲間を見つけられたり、情報交換をするために活用することができます。

もちろん中国の文化を学びたい日本人にとっても多文化交流クラブを通じてお互いの文化交流を図ることもできます。

 

まとめ

 

この記事ではチャイナタウン化が加速する川口に中国人が集まる理由とおすすめスポットをご紹介しました。

 

川口芝園団地がある蕨駅、川口駅は都心へのアクセスに30分以内と、とても便利なエリアです。歓楽街が衰退したことにより新たな中国の文化が形成された川口は、中国と変わらぬ生活を送りたい人にとっては特におすすめです。歓楽街のイメージから危険な地域と思われる人もいますが実際は中国人の方が平穏に暮らす地域です。中国食材や本格中華を求めてのショッピングや食事、多文化交流に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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