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インド人が多い街 日本のリトル・インディア『西葛西』 

wagayaジャーナル

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インド人が多い街 日本のリトル・インディア『西葛西』 

2022-05-20

日本の地域情報

 

 

西葛西は東京メトロ東西線で約15分ほどで都心へ出られるアクセスが良い街です。実はインド人の方が多く住む「リトル・インディア」とも呼ばれているのはご存じでしょうか。

 

この記事では、日本一インド人が多い街・西葛西について解説します。

 

 

 

目次

西葛西にはインド人が多い.. 1

「リトル・インディア」と呼ばれる理由.. 2

西葛西エリアのおすすめスポット.. 2

インド人におすすめの住むエリア.. 3

インド人におすすめのお店… 3

シャンティ紅茶… 3

カレーレストラン「スパイスマジック カルカッタ 本店」. 3

インド食材店 「インディアン バザール」. 3

インド食材店 「TMVS FOODS. 4

葛西エリアのその他おすすめのスポット・イベント.. 4

荒川… 4

ディワリ.. 4

まとめ.. 5

 

 

西葛西にインド人が多く住む理由

日本に在留するインド人は約3万人ですが、そのうち約1割の約3千人が西葛西に住んでいます。西葛西は緑地や公園も多く住宅街として日本人のファミリー層に人気の高い街でしたが、2000年ごろからインド人の方が増えてきたようです。

 

インド人が「西葛西」に集まった理由は大きく2つ、「ビジネス街や成田へのアクセスの良さ」と「2000年問題」です。来日する多くのインド人はITエンジニアや金融系の業種の方々です。そのため大手町や茅場町、日本橋などのビジネス街に乗換なしで通える「西葛西」の利便性の高さが魅力のようです。

 

そもそもITエンジニアの方々がなぜインドから日本にやってきたかまで遡ると、2000年問題が大きく関係しています。2000年問題とは、2000年になるタイミングで様々な不具合が起きる可能性が噂されており、システム障害などが起こる可能性も示唆されていました。当時の日本にはITの知見がある人が多かったわけではなかったため、IT大国インドから人を派遣してもらったのです。

 

2000年問題をきっかけに在留インド人の人口割合が増え、その多くが西葛西に住むようになりました。

 

 「リトル・インディア」となった理由

西葛西にインド人の方が集まる理由には、ジャグモハン・チャンドラニさんの存在が大きく関係しています。彼は40年前から「西葛西」で暮らしており、いわば東京のインド人コミュニティーのお父さん的存在で、彼を頼って来日する人も少なくありません。

 

西葛西にはインド料理店や食材店も点在しており、インド人の方の生活基盤ともなっていますが、西葛西と他のエリアとの違いはインド人向けの情報インフラです。

チャンドラニさんは在住者たちの技術力を結集し、インドのテレビ番組を引っ張ったり生活インフラを整えました。在留中、家にいる奥さんのためにテレビを引っ張ってきたようですが、こうしたインド人にとっての生活のしやすさが西葛西にインド人が集まり、リトル・インディアになったきっかけと言えそうです。

 

 

 西葛西エリアのおすすめスポット

西葛西エリアのおすすめスポットをいくつかご紹介します。

 

 

インド人におすすめの住むエリア

「リトル・インディア」といっても、横浜の中華街や新大久保のコリアン・タウンのような、観光地化された「インド人街」的な場所はありません。

 

インド人IT技術者は、来日して数カ月から数年で帰国してしまう人も多く、永住する人は少ないようです。そのため大きなインド人コミュニティーには発展しないようです。

 

 

インド人におすすめのお店

次に西葛西エリアのインド人におすすめのお店を紹介します。

 

 

シャンティ紅茶

紅茶というとイギリスを想起されるかもしれませんが、実はインドは紅茶大国でもあります。シャンティ紅茶はインド人コミュニティーの父・ジャグモハン・チャンドラニさんの貿易会社のアンテナショップです。

 

業務用に取り扱う300種類以上の紅茶やフレーバーティーの中から数十種を厳選して販売して一般販売されています。

 

カレーレストラン「スパイスマジック カルカッタ 本店」

「スパイスマジック カルカッタ 本店」もチャンドラニさんと深く関係している店舗です。単身赴任で来日するインド人の壁はやはり食事です。チャンドラニさんが単身赴任のインド人の方が食事に困らないよう作った食堂でした。その評判が地元の日本人にも広がり、現在ではレストランとして営業しています。

 

インド食材店 「インディアン バザール」

日本ではなかなか出会えないスパイスや商品を数多く扱う「インディアン バザール」。

西葛西一、つまり日本一インドの情緒を感じられるのは、この「インディアン バザール」かもしれません。

 

店内は宝探し気分でインド食材と出会える店舗です。インド人客が多く来店しますが、日本人の来店あるようです。

 

 

インド食材店 「TMVS FOODS」

「TMVS FOODS」は6畳ほどのインド食材店です。壁一面にスパイスやインディカ米、インスタント食品などのインド人にとっての食材の必需品ズラリと並びます。店頭には目玉商品も並ぶため、インド人のお客さんだけでなく、近くの日本人客もフラッと店に立ち寄っています。

 

葛西エリアのその他おすすめのスポット・イベント

 

葛西エリアのおすすめ観光スポットを紹介します。

 

荒川

日本に居住するインド人にとって荒川と故郷ガンジス川を重ねる人も少なくないようです。西葛西エリアの荒川は雄大な川幅があり、河川敷で体を動かすインド人も多くいます。休日にはクリケットをするインド人も見られ、荒川の存在が西葛西人気を高めているのかもしれません。

 

 

 

ディワリ

ディワリとは、「光の祭典」とも呼ばれるヒンドゥー教の新年を祝うお祭りです。インドではディワリのときには街中で花火や爆竹が鳴り、盛大におこなわれています。西葛西でも毎年10月末にディワリを開催しています。西葛西でディワリがおこなわれるときにはインド屋台がたくさん並ぶとのこと。本国のように爆竹は鳴り響きませんが、たくさんの在留インド人が参加するイベントのようです。

 

 

まとめ

 

この記事ではリトル・インディアとよばれる西葛西にインド人が集まる理由とおすすめスポットをご紹介しました。

 

都心エリアへのアクセスのよい西葛西は、外国人だけでなく日本人にも住むエリアとして人気のエリアです。しかし観光地化されていないため落ち着いてインドと変わらぬ生活を送りたい人にとっては特におすすめのエリアです。

インド食材やインド紅茶を求めてのショッピングや食事、ディワリに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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