コロナウイルス感染の疑いがある場合・その症状
2020-05-09
日本の地域情報
連日、テレビやネットでは新型コロナウイルス感染について報じられ、症状や感染経路などの情報を見聞きすることが多いですよね。咳や発熱など、風邪とよく似ている症状も報告されていることから、自分はコロナウイルスにかかっているのでは?と心配になる方もいることでしょう。
今回は、新型コロナウイルスの感染時にみられる症例や対処方法についてご紹介します。
コロナウイルスの潜伏期間は?
コロナウイルスに感染後、初期症状が出るまでの期間(潜伏期間)は、現時点では1~14日前後で、平均的には3~8日といわれています。
一例として、濃厚接触が考えられる日から数日を経て発熱、翌日には解熱したものの、嗅覚・味覚障害などの症状が続く。発熱が数日間続くなど、潜伏期間や発症の時期、現れる症状には個人差があります。
新型コロナウイルス感染時の主な症状は?
発熱
コロナウイルスの症状のひとつとして、発熱が持続することがあります。37.5度以上の発熱が4日以上(高齢者や妊婦、基礎疾患のある方、透析や抗がん剤治療中の方などは2日以上)続き、全身倦怠感などを伴っていれば感染を疑ってもよいかもしれません。
強い全身倦怠感
風邪やインフルエンザなどの症状と同じく、強いだるさ(倦怠感)を感じることもあります。発熱などの症状とともに、疲労感や倦怠感が数日間続きます。
呼吸器官の不調
咳や喉が塞がったかのような息苦しさ(呼吸困難)といった呼吸器官の症状を訴える方もいます。
重症化すると人工呼吸器が必要になるほどの肺炎症状が現れることもあるので、高齢者や基礎疾患のある方などはいっそう注意が必要です。
多岐に及ぶ、その他の症状は?
・味覚、嗅覚の異常
・頭痛
・下痢
・鼻水、鼻詰まり
・筋肉痛
・喉の痛み
・食欲不振
・悪寒
・動悸
・結膜炎など眼の症状
など
このように多岐に及ぶ症例が報告されていることから、体調不良や些細な疲労感などでもコロナウイルスの感染を疑ってしまうこともあるかもしれませんね。
コロナウイルス感染流行の最中に心がけたいことは、ご自身の毎日の体調変化のチェックです。
毎日、定期的に体温を測る。咳や喉の痛み、倦怠感などの症状が出ていないかなどをチェックしましょう。特に発熱がみられた場合は、毎日の体温と計測した時間を記録してください。
もしも何らかの変化があった場合は、できるだけ外出や人との接触を控えて様子を見る必要があります。
コロナウイルスに感染していても、無症状や軽症の場合もあります
コロナウイルスの症状は、発熱や倦怠感を始めとする様々な症状が報告されています。
感染したら誰しもが重症化するのでは?と誤解されがちですが、感染者の約80パーセント程度は無症状、もしくは軽症で済んだともいわれています。
軽症の場合の一例として、軽い倦怠感や微熱が数日続いたのみで治まった。咳と発熱など、よくある風邪の症状だったという例があります。
そのため、多くの人はコロナウイルスに感染していたとしても気付かずにいるので、感染が急速に拡大してしまう恐れがあります。
コロナウイルスの症状は、若年者より高齢者が重症化し、致死率が高くなるというデータも発表されています。
「うつさない、うつらない」ためにも、日頃からマスクの着用やこまめな手洗い、手指の消毒などを心がけていきましょう。
「これってコロナウイルス?」不安を感じたらどこに相談するの?
・4日(2日)以上続く37.5度を超える高熱
・強い倦怠感と呼吸困難、その他風邪の症状を併発している。など
上記の症状が続き不安を感じた際は、直接医療機関を受診せず、まずはお住まいの地域の市役所、もしくは保健所の『帰国者・接触者相談センター』に相談しましょう。
相談内容によりコロナウイルス感染症の疑いがあると判断された場合、『帰国者・接触者外来』を設置している医療機関を紹介されるので、適切な診察を受けることができます。
電話相談がメインですが、メールやFAXでの対応、外国語対応が可能な機関もあります。
受診相談とは別に、コロナウイルスに関する質問や、健康相談などに応えられる電話相談窓口も設置されています。
自治体のホームページなどに情報が掲載されていますので、もしもの時に備えて確認しておきましょう。